目次Contents
8月の誕生石は?
8月の誕生石はペリドットです。
誕生石の意味は夫婦の愛、幸福、和合、希望。
金色を帯びた緑色で、インパクトのある美しい宝石です。
ペリドットについて
ペリドット
和名:苦土カンラン石(くどかんらんせき)
カンラン石(かんらんせき)の一種で、緑色の宝石です。
ペリドットは、アラビア語で「宝石」という意味の「ファリダット(faridat)」を由来とする説や、ギリシャ語で「緑色の石」である「エピドート(epidotos)」を語源とした説など、諸説あります。
透き通ったオリーブグリーンが美しい宝石
8月の誕生石として知られるペリドットは、マグネシウム端成分の苦土カンラン(橄欖)石のマグネシウムの一部が鉄に置き換えることにより、明るい草緑色になったものです。
微量のニッケルを含むことで、草緑色が明るく映えて見えます。屈折率が高いため透明感が強く、ほの暗い夜の照明でもあまり色が暗くならずに、より緑が引き立つように輝くことから「イブニング・エメラルド(夜のエメラルド)」と呼ばれることもあります。
屈折率だけでなく複屈折率も高いので、透明感のあるカット石では、テーブル面を通して下面のパビリオンの稜が二重に見えるという「ダブリング」といった効果が起こることがあります。
太陽のシンボルとして扱われた宝石
ペリドットは、古代から中世にかけて西洋世界では太陽のシンボルとして扱われていました。
「ペリドットは持ち主に王の威厳を与える」と書かれた古代ギリシャ時代の古文書も発見されています。
これまで発見されたペリドットの中で一番大きなものはエジプトの311.8カラットもあるザバルガード産のペリドット。これは現在、アメリカ、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館に保管されています。
化学組成 | (Mg,Fe)₂SiO₄ |
---|---|
色 | 緑、黄、褐、白、黒など |
光沢 | ガラス |
結晶系 | 斜方 |
劈開 | なし(不完全) |
条痕色 | 白 |
硬度 | 6〜7 |
比重 | 3.3〜3.4 |
ペリドットの伝説
ペリドットは古代エジプトでは太陽のシンボルとされてきました。12世紀に十字軍によってヨーロッパに広められ、フランスでは悪魔から身を守る石とされていたそうです。