目次Contents
2月の誕生石は?
2月の誕生石はアメシストです。
誕生石の意味は誠実、心の平和。
日本では古くから高貴な色として愛されてきた、紫に輝くアメシスト。透明度が高く澄んだ美しさが魅力です。真実の愛を守り抜く強さを育む石ともいわれており、「愛の守護石」とも呼ばれています。
アメシストについて
アメシスト
和名:紫水晶(むらさきすいしょう)
ギリシャ語で「お酒に酔わない」という意味を表す「アメテュストス(amethustos)」が由来とされています。
かっては酩酊を防ぐお守りと考えられていました。
紫水晶は奈良時代の日本でも装飾用の石として扱われていたようで、正倉院には鞘の部分に紫水晶を嵌め込んだ刀が保管されています。
豊富に産出する気品ある宝石
地殻でもっとも多い酸素と2番目に多いケイ素とが2:1の割合で結びついた石英のうち、透明で美しい結晶が水晶と呼ばれます。その中で紫色、すみれ色、赤紫色の水晶はアメシストと呼ばれます。もちろん紫色以外にも茶色や黄色などさまざまな色があります。
アメシストは、深い紫色のもの、もしくは濃い紫に赤みを帯びたものが、価値が高いとされています。水晶がなぜ紫色になるのか詳しく知られていませんでしたが、合成アメシストの作製に成功したことで判明しました。今では水晶に微量の鉄イオンが混入して、さらに放射線の影響を受けることでアメシストの紫色を発色すると考えられています。
高貴な聖職者のための宝石
紫色は古くから高貴な色とされていて、古代エジプトでは、アメシストをジュエリーや印章に用いてきました。また、ヨーロッパでは、カトリックの司祭の祭服に飾られたり、司祭の高貴な精神のシンボルとしてアメシストの指輪が司祭の正装の一部になったりしました。ユダヤ教の大司祭の胸当てに飾られた宝石にも使われるなど、信心深さの象徴として宗教的な意味合いも強かったようです。
化学組成 | SiO₂ |
---|---|
色 | 紫 |
光沢 | ガラス |
結晶系 | 三方 |
劈開 | なし |
条痕色 | 白 |
硬度 | 7 |
比重 | 2.6〜2.7 |
アメシストの伝説
ルネサンス期の芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチもアメシストをこよなく愛した人物のひとりです。「アメシストは邪悪な考えを払い、知性をかき立てる」という言葉を残しています。