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7月の誕生石は?
7月の誕生石はルビーです。
誕生石の意味は情熱、仁愛、威厳。
深紅の輝きが印象的なルビーは「宝石の女王」とも呼ばれています。燃え盛るような赤に秘められたパワフルなエネルギーが魅力で、「愛」や「情熱」といった熱い気持ちを身につけることができます。
ダイヤモンド、エメラルド、サファイアと並んで、世界の四大宝石に数えられています。
ルビーについて
ルビー
和名:紅玉(こうぎょく)
ダイヤモンドに次いで硬度の高い宝石です。ラテン語で「赤」を意味する「ルベル(ruber)」という言葉が名前の由来です。
真紅に輝く貴石の王者
コランダム(鋼玉)は酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、中でも濃い紅色のものだけがルビーと呼ばれます。結晶構造の中で微量のクロムがアルミニウムと置き換わっていることによって紅い色を発します。
クロムの量によって深い洋紅色からバラ紅色や紫がかかったものまで色調が変化します。
大きな天然ルビーの結晶は産出しにくく、10カラットを超えるルビーの宝石は稀なので、大きな結晶の希少価値は一層高まります。
ルビーの産地としては東南アジアが有名。紅の色は産地によって特徴がさまざまですが、特にミャンマーで産出されるルビーは「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、最高級品とされています。
ルビーは人工合成もされています。商業的な合成ルビーの製造法の一つに、1902年にフランスの化学者ベルヌイが確立した火炎溶融法があり、世界中にその方法が広まりました。
6条の星彩が現れるスタールビー
コランダムは三方晶系の鉱物です。この結晶と酸化チタンの鉱物であるルチルが一緒に成長すると、針状インクルージョン(内包物)として三方向の束が生成されます。拡大すると絹糸のように細かいため、シルクインクルージョンとも呼ばれます。
これをカボションカットに磨くと、6条のアステリズム(星彩効果)が現れます。これを「スタールビー」と呼びます。
化学組成 | Al₂O₃ |
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色 | 紅(赤) |
光沢 | ダイヤモンド〜ガラス、真珠 |
結晶系 | 三方 |
劈開 | なし |
条痕色 | 白 |
硬度 | 9 |
比重 | 4.0〜4.1 |
ルビーの伝説
ルビーの歴史は古く、古代インドでも「宝石の王」として珍重されていました。中世ヨーロッパの王族や上流階級の人々も、勝利や繁栄をもたらす勝利の石といて、あるいは魔除けや幸福のお守りとして身に着けていました。