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3月の誕生石は?
3月の誕生石はアクアマリンです。
誕生石の意味は沈着、勇敢、聡明。
美しい海を連想する透き通ったブルーの輝きが印象的な宝石です。
「幸せな結婚」を象徴する石ともいわれ結婚や出産のお祝いにも人気です。
アクアマリンについて
アクアマリン
和名:緑柱石(りょくちゅうせき)/藍玉(あいぎょく)
アクアマリンは、「水」という意味の「アクア(aqua)」と「海」という意味の「マリン(marinus)」のラテン語が組み合わさってできたものと言われています。
海の水のように清らかで澄んだ輝き
アクアマリンは、その名の通り淡い水色の色合いを持ちます。
エメラルドと同じ緑柱石で、微量の鉄を含むためこのような色調になっています。濃い色合いのものは希少価値が高くなります。褐色がかかっているものなどは、加熱処理によって余分な色を取り除き、透き通った水色に加工するのが一般的。
同じ緑柱石であるエメラルドの多くが内包物を含むのに対し、アクアマリンはかなり大きな結晶でも不純物がなく透明なものもあります。
カボジョンに磨いた時に、キャッツアイ効果が現れるものがあります。キャッツアイ効果とは、宝石の表面に猫の目のような一条の白い光の筋が現れる光の効果のことです。シャトヤンシー(chatoyancy)または変彩効果とも呼ばれます。
アクアマリンの産地としては、ブラジルのミナスジェライス州、パキスタン、アフガニスタンなどが有名です。
豊富な色をしているベリルの仲間
緑柱石はベリルとも呼ばれていますが、ベリルの宝石名は緑色のエメラルド、水色のアクアマリンだけではありません。赤色、黄色、黄金色といったさまざまな色のものが発見されていて、それぞれ、レッド・ベリル、イエロー・ベリル、ゴールデン・ベリルと呼ばれています。また、ピンク色のものはモルガナイトと呼ばれ、無色のものは発見された地のゴッシェンからゴシェナイトという名前が付けられています。
化学組成 | Be₃Al₂Si₆O₁₈ |
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色 | 淡緑、青、帯黄 |
光沢 | ガラス |
結晶系 | 六方 |
劈開 | 不完全 |
条痕色 | 白 |
硬度 | 7.5〜8 |
比重 | 2.7〜2.9 |
アクアマリンの伝説
海の水と呼ばれるアクアマリンは、海を鎮める、航海の安全のお守りとして船乗りたちに愛用されていました。また、フランス王妃のマリー・アントワネットがダイヤモンドとともに愛してやまなかった宝石であると伝えられています。