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9月の誕生石は?
9月の誕生石はサファイアです。
誕生石の意味は慈愛、誠実、徳望。
ダイヤモンド、エメラルド、ルビーと並んで、世界の四大宝石に数えられています。
古くから、高潔・誠実さの象徴として愛されてきました。海のような青は心を落ちつかせ、身につける人の才能を引き出すとされています。「慈愛」や「徳望」といった意味も持ち、神聖な石としてローマ法王が身につけていた石といわれています。
サファイアについて
サファイア
和名:青玉(せいぎょく)
神秘的な深い青の輝きが印象的な宝石です。ラテン語で「青」を意味する「サフィルス(sapphirus)」という語がその名の由来です。
一日のうちの様々な空の色をしていることから「天の宝石」、「空の宝石」と呼ばれることもあります。
ブルーだけじゃない?意外に多彩なサファイア
サファイアはルビーと同じく、鉱物種としてはコランダム。
ダイヤモンドに次いで二番目に硬い宝石です。
サファイアといえば”ブルー”という印象が強いですが、実は無色、緑色、ピンク、紫、オレンジなどさまざまな色合いがあります。これは、コランダムのうち紅いものだけをルビーと呼び、それ以外のものは全てサファイアと呼ぶためです。
色の違いは微量に含まれる不純物の種類と量により、
例えばクロムが微量すぎてルビーほど紅くないものは、ピンクサファイアと呼ばれます。
ブルーの発色の原因は微量のチタンや鉄です。
その中でもコーンフラワーブルーと呼ばれる、鮮やかで濃いブルーのものが最高級品にランクされています。光沢の良い、透明度が高いものほど価値が高いです。
コランダムは工業的価値が高い?
硬度9のコランダムは硬くて強く、電気は通さず、紫外線や赤外線は通す性質があります。このため、時計や電気計器などの部品や金属の研磨剤、人工衛星の窓、レンズ、レーザー装置などに用いられてきました。
また、融点が高いので高温耐火物として溶鉱炉などに使われています。
サファイアは早くから合成に成功されていて、LED、基板、レーザープロジェクターなどといった工業製品や、内視鏡などの医療機器に多く使われています。
化学組成 | Al₂O₃ |
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色 | 無、青、緑、黄、紫、黄金、ピンク、褐 |
光沢 | ダイヤモンド〜ガラス、真珠 |
結晶系 | 三方 |
劈開 | なし |
条痕色 | 白 |
硬度 | 9 |
比重 | 4.0〜4.1 |
サファイアの伝説
19世紀以前はサファイアといえば、青いものを指しました。古代ギリシャや中世ヨーロッパでは、サファイアは眼病を癒したり、解毒作用があると信じられていたようです。