「お前のことを心配していなかったら、こんなことは言わないよ。ただ代表チームで、お前が一歩を踏み出せていないように感じるんだ。それはプレッシャーがあるからか?」
Netflixのドキュメンタリー番組「キャプテンズ」での一幕。
サッカークロアチア代表のMFルカ・モドリッチは、同代表GKドミニク・リヴァコヴィッチにこうアドバイスを送っていた。
「お前が自信を持っていなかったら、チームに影響が及んでしまう。だけどさ、ミスなんて誰でもするものじゃないか。ミスをしない人間がいるんだったら言ってみろよ。なんで、お前だけ一つのミスも許されない?思うに、お前は恐怖を感じているんだろう。だけど怖がっていたら、事態を悪化させるだけだ」
「なぁ、お前は素晴らしいGKだよ。分かってるだろ?」
このシーンはSNSでも公開され、大きな話題となった。
モドリッチの言葉を胸に、リヴァコヴィッチはカタールW杯決勝トーナメント1回戦で日本、準々決勝でブラジルと2戦連続でPK戦に臨み、そのどちらでも好守を連発した。
その後クロアチアはアルゼンチンに敗退したが、3位決定戦でモロッコを破り堂々の3位。有終の美を飾った。