こだわりぬいた先に
スティーブ・ジョブズ
「ステイ・ハングリー。ステイ・フーリッシュ」
ジョブスはスタンフォード大学の卒業記念演説にてこう締めています。
「貪欲であれ。愚直であれ」
彼の人生はまさにこの言葉通りのものでした。
アップルの創設者、スティーブ・ジョブズ。
本名、スティーブン・ポール・ジョブズ。
それではもう少し、彼の人生をのぞいてみましょう。
生い立ち
1955年2月24日、アメリカのサンフランシスコで、
シリア人の父アブドゥルファター・ジャンダーリと、ドイツ・スイス系アメリカ人の母ジョアン・キャロル・シーブルとの間に生まれました。
生後まもなくして養子に出され*、
ポール・ジョブズ、クララ・ジョブズ夫妻に育てられました。
*実の親であるジャンダーリ、シーブルは(当時親に結婚を反対されていたために)生まれたジョブズを養子に出そうと決めていた。
人物像
部屋にはほとんど物を置かないミニマリスト。
服もほとんど同じ。同じ服を何着も持ち、何を着ようか考える時間を短縮しています。
野菜しか食べないベジタリアンでもあります。
禅の文化がスティーブ・ジョブズに大きな影響を与えたといいます。
功績
1977 AppleⅡ 発売
この頃はコンピュータといえば大学などの限られた場所にしかありませんでした。
しかし、このパソコンが発売されると一般家庭にもパソコンが置かれるようになっていきます。
1984 Macintosh 発売
ユーザービリティ(使いやすさ)を重視。
ひと目で機能が分かるアイコンを使った画面はこのパソコンがはじまり。
誰にでも使いやすいものとなりました。
1998 iMac 発売
パソコンそのものの見た目に注目したのがこの商品。部屋のインテリアとしても使える、オシャレなデザインが消費者の心を掴み、大ヒットします。
2001 iPod 発売
音楽を聞くものと言えば、カセット、CD、MDなど音楽が録音されたソフトが必要でした。しかし、このiPodは音楽をデータに変換し、何千曲もの音楽を持ち運ぶことが出来るようになりました。
2007 iPhone 発売
キーボードがなくなり、画面をタッチするだけで使えるようになりました。
追放
「経営が悪くなったのは君のせいだ。君はわがまますぎる。そして、口の悪さで社員の心を傷つける。だから、出ていってくれ」
こんな事を言われたらあなたはどうしますか?
今までやってきたことは何だったのか、頑張ってきたことは何だったのか。
なにせ自分が作った会社なのですから。
ジョブズはまわりの人と仲良くするという考えがありませんでした。
会社が上手くいっていれば良かったのですが、経営が傾けばそうも言ってられません。ジョブズのこだわり、横暴な態度は会社にとって悪影響を及ぼすと判断されても仕方がなかったのです。
1985年、ジョブズはスティーブ・ジョブズは自分で作った会社を追い出されてしまいました。
自分の居場所を失ったのです。
この時ばかりは絶望を感じたといいます。
しかし、ジョブズはすぐに新しい会社を起こします。
アニメーションの会社を買収。
これがのちのピクサーとなります。
大ヒットし、見事に復活したのです。
その頃、ジョブズを追い出したAppleは、売り上げもどんどん下がり続けました。
このままでは会社は潰れてしまう。
Appleはジョブズが作ったパソコンの会社を買い取り、ジョブズを再び経営者としてむかえます。
1996年、ジョブズはAppleに復帰を果たします。
そして
iMac・iPod・iPhone
立て続けにヒット作を連発。世界を変えていきました。
信念
自分の生み出した会社から追われても、また新しい会社を作って前に進む。
スティーブ・ジョブズは間違いなく
文明を前進させました。
諦めず、行動する。信念は曲げない。
ここに彼の”強さ”を感じることができます。